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住民対話「みらいトーーク!」実施結果(全15地区)
令和8年7月から8月にかけて、第6次北塩原村総合振興計画の策定に向けた住民対話「みらいトーーク!」を、村内15地区で開催しました。
各地区の地図を囲みながら、「地域に残したいもの」「心配なこと」「これからあったらよいもの」などについて話し合い、15会場で延べ79名の皆さんから、地域の今とこれからについて多くの意見をいただきました。
全15地区での対話を終え、各地区の実施報告書と、地区を越えて見えてきたことをまとめた「実施報告書(最終整理版)」を公開します。

1 みらいトーーク!とは
「みらいトーーク!」は、地域の皆さんと村職員等が、これからの地域や村について直接話し合う住民対話の場です。
令和8年度は、令和9年度から始まる「第6次北塩原村総合振興計画」をテーマに開催しました。
村の人口は、令和2年の2,556人から令和7年には2,184人となり、5年間で372人、約14.6%減少しています。
人口を増やす取組はこれからも必要です。一方で、人口が減ることも現実として受け止めながら、
「人が減っても、ここに住んでいてよかったと思える地域とはどんな地域か」
を、各地区で一緒に考えました。
2 全15地区で開催しました
| 開催日 | 地区 | 参加者数 |
|---|---|---|
| 令和8年7月6日 | 北山 | 5名 |
| 令和8年7月7日 | 谷地 | 5名 |
| 令和8年7月8日 | 下吉 | 5名 |
| 令和8年7月9日 | 松陽台 | 5名 |
| 令和8年7月13日 | 関屋・樟 | 4名 |
| 令和8年7月16日 | 大塩 | 3名 |
| 令和8年7月17日 | 大久保 | 6名 |
| 令和8年7月22日 | 桧原 | 2名 |
| 令和8年7月23日 | 金山 | 6名 |
| 令和8年7月24日 | 早稲沢 | 9名 |
| 令和8年7月27日 | 長峯 | 6名 |
| 令和8年7月28日 | 剣ケ峯 | 3名 |
| 令和8年7月29日 | 曽原・狐鷹森 | 6名 |
| 令和8年7月30日 | 蛇平・秋元・小野川 | 5名 |
| 令和8年8月21日 | 上川前・下川前 | 9名 |
| 合計 | 15地区 | 79名 |
夜間の開催にもかかわらず、ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
参加人数や参加者の年代・立場は地区によって異なるため、今回いただいた意見を、その地区全体の総意として扱うものではありません。
一つひとつの声を、これからの村づくりを考えるための大切な材料として整理しています。
3 15地区で話して見えてきたこと
地区ごとに課題や大切にしたいものは異なります。
一方、全地区を通して見ることで、いくつかの共通した状況も見えてきました。
(1)人口減少は、すでに地域の暮らしに影響しています
行政区の役員、消防団、祭り、農業、共同作業などで担い手が減り、同じ人がいくつもの役割を担っている地区があります。
「10年後に困る」という将来の話だけではなく、すでに現在の地域運営に影響が出ています。
(2)暮らしが、一部の人の頑張りに支えられています
除雪、草刈り、水路管理、見守り、買い物支援などは、これまで地域の助け合いによって支えられてきました。
しかし、その中心となってきた人も高齢化しています。
補助金だけではなく、「実際に誰が担うのか」まで含めて仕組みを考える必要があります。
(3)すべてを今までどおり続けることは難しくなっています
祭りや地域行事、行政区、消防団、共同作業などを、以前と同じ人数、同じ方法で続けることが難しくなっています。
一方で、そこには「人が集まる」「助け合う」「地域の文化を伝える」といった大切な役割があります。
形をそのまま残すことだけでなく、何を残したいのかを考え、続け方を変えることも必要です。
(4)各地区には、人口が減っても残したいものがあります
自然、景観、農業、温泉、歴史、文化、食、少人数だからこそできる教育、静かな暮らし、住民同士の関係。
地区によって、その魅力はさまざまです。
人口が減ることと、地域の価値がなくなることは同じではありません。
(5)「何もない」のではなく、今あるものを十分に生かせていません
村には、人、場所、施設、農産物、商品、技術、文化、活動など、すでに多くのものがあります。
しかし、それらが使える状態になっていなかったり、お互いにつながっていなかったり、住民自身にも十分知られていなかったりします。
新しいものをつくるだけでなく、今あるものを使えるようにし、組み合わせることも大切です。
(6)人との「つながり」を意識してつくる必要があります
人口減少や暮らし方の変化により、以前は自然にあった、住民同士が顔を合わせる機会も少なくなっています。
住民同士だけでなく、地区を越えた交流や、帰省する人、移住者、二地域居住者、何度も村を訪れる人など、村に関わる人とのつながりも大切になります。
ただし、イベントを開くことや、人を集めること自体が目的ではありません。
出会った後も関係が続くように、次に参加できる活動、集まれる場所、滞在する場所、仕事、住まい、相談できる人など、関わり続けるための「受け皿」も一緒に考える必要があります。
(7)地域で頑張っている人、頑張りたい人がいます
農業、観光、宿泊、飲食、文化、自然体験、地域活動など、すでに地域を良くしようと取り組んでいる人がいます。
また、「こんなことをやってみたい」と考えている人もいます。
こうした一人ひとりの行動を個人の頑張りだけに任せず、実際の行動につなげ、続けられる仕組みが必要です。
(8)「話して終わり」にしないことが求められています
これまでにも意見を伝えたが、「その後どうなったのか分からない」という声もありました。
何を計画へ反映するのか、何を引き続き検討するのか、難しい場合には何が課題なのか。
今回いただいた意見について、今後の検討状況や結果をお伝えしていきます。
4 人口が減っても守るべき「暮らしの土台」
除雪、移動、買い物、医療、水道、防災、道路・水路、鳥獣被害対策などは、村で暮らし続けるために欠かせないものです。
人口が少ない、維持に費用がかかるという理由だけで、その必要性を判断することはできません。
一方で、人口、担い手、財源が減る中、すべてを今までと同じ方法、同じ水準で守り続けることも難しくなります。
大切なものを守るためにこそ、やめること、減らすこと、まとめること、方法を変えることも考える必要があります。
その判断を行政だけで行うのではなく、住民と行政が地域の現状、将来の見通し、費用や担い手などの情報を共有しながら、
「何を守るのか」
「何を変えるのか」
「何をやめるのか」
を一緒に考えていくことが大切です。
難しい選択が必要になってから初めて話し合うのではなく、普段から情報を共有し、地域の未来を一緒に考えられる関係をつくっていきます。
5 村として考えていく8つの方向
全15地区の意見を踏まえ、第6次総合振興計画では、次の8つの方向について検討していきます。
(1)すべてを続けるのではなく、必要な役割を残す
行事、地域団体、共同作業などについて、「続けること」そのものを目的にはしません。
人が集まる、助け合う、文化を伝えるなど、残したい役割を確認し、現在の人数でも続けられる形へ変えていきます。
(2)一律にせず、地区の違いと強みを生かす
農業を中心とする地区、観光を中心とする地区、生活環境や歴史など、北塩原村の中でも地域によって状況は異なります。
すべてを同じ方法にするのではなく、それぞれの強みを生かします。
同時に、地区を分断せず、農業、観光、食、自然、歴史などを村全体で補い合うことも考えます。
(3)住む人にも、訪れる人にも良い村をつくる
観光客の数だけを基準にはしません。
住民が利用したい店、参加したいイベント、楽しめる場所が増えることは、訪れる人にとっても村の魅力になります。
一方で、静かな環境や景観など、使い過ぎずに守ること自体に価値があるものも大切にします。
(4)万人に選ばれることだけを目指さず、この村を選ぶ人を支える
北塩原村には雪が降ります。車がなければ暮らしにくい地域もあります。買い物や仕事など、都市部と比べれば不便なこともあります。
それでも、そうした環境も含めて、
「北塩原村が好き」
「ここで暮らしたい」
「ここで何かを始めたい」
と思ってくれる人がいます。
すべての人に選ばれることだけを目指すのではなく、いわば「万に一人」であっても、この村を選んでくれた人をしっかり応援する仕組みをつくります。
情報発信だけで終わらず、実際に住める住宅、仕事、起業、雪国での暮らし、地域との関係づくりなど、「興味を持つ」から「実際に暮らす」までの壁を一つずつ減らしていきます。
(5)村の環境を生かした「なりわい」を育てる
自然、雪、農業、食、歴史、文化、景観、宿泊、観光などを生かした、小さな商い、起業、事業承継などを支えます。
一つの店や小さな仕事も、働く人の収入だけでなく、住民の買い物、食事、交流の選択肢になります。
村の中で仕事やお金が循環する関係を増やしていきます。
(6)村内外の関係を結び直し、関わり続けられる受け皿をつくる
住民同士、地区同士、そして村と村外の人とのつながりを育てます。
ただイベントを開催する、情報を発信するだけではなく、その後も地域活動、交流、滞在、仕事、住まいなどへ関わりが続く仕組みまでセットで考えます。
「知る」→「出会う」→「関わる」→「また関わる」
という関係を少しずつ増やしていきます。
(7)地域で頑張っている人・頑張りたい人を支える
すでに地域で活動している人や、「何かやってみたい」と考えている人を、個人の頑張りだけに任せません。
人材、仲間、場所、空き家・空き施設、資金、機械、専門家、販路、情報発信など、必要なものへつなぎます。
完成した事業だけではなく、
「こんなことをやってみたい」
という最初の段階から相談でき、小さく試しながら実現していける環境を考えます。
(8)住民と行政が役割を持ち寄り、対話を続ける
行政がすべてを担うのでも、地域にすべてを任せるのでもありません。
住民、地域団体、事業者、行政、関係機関が、それぞれにできることを持ち寄ります。
行政が決めた後に説明するだけではなく、答えが決まっていない段階から情報を共有し、一緒に考える機会をつくります。
また、今回いただいた意見を「聞いて終わり」にせず、計画や事業へどうつながったのかについてもお伝えしていきます。
6 実施報告書(最終整理版)を公開します
15地区でいただいた意見と、地区を越えて確認できたこと、今後の村づくりに向けた事務局としての整理をまとめました。
報告書では、各地区の個別の意見だけでなく、人口減少を前提とした今後の地域運営、暮らしの基盤、地域ごとの違い、移住、なりわい、つながり、地域で活動する人への支援、住民と行政の対話などについて整理しています。
■実施報告書(最終整理版)
【最終整理】令和8年度_みらいトーーク実施結果 [PDFファイル/957KB]
7 これからの村づくりへ
今回の対話でいただいた意見を、そのまますべて総合振興計画に掲載するものではありません。
計画の基本的な方向として反映するもの、各分野の個別計画や事業で検討するもの、既存事業の見直しにつなげるものなどに整理し、今後の村づくりへ引き継いでいきます。
村づくりを考えるとき、人口、観光客数、施設数などの数字も大切です。
その一方で、最終的に大切にしたい問いを、
としています。
みらいトーーク!でいただいた声を一つの材料として、第6次北塩原村総合振興計画の策定を進めていきます。
8 実施報告書
各地区でどのような話が出たのかについては、地区ごとの実施報告書をご覧ください。
あわせて、当日の対話に使用したビジョンマップ素案も掲載しています。
ビジョンマップは、地域の10年後を考えるための話し合いのきっかけとしてAIを活用して作成したイメージです。実際の地域の状況と異なる描写を含む場合があります。
(1)北山・大塩方面
| 地区 | ファイル |
|---|---|
| 北山 |
|
| 谷地 |
|
| 下吉 |
|
| 松陽台 |
|
| 関屋・樟 |
|
| 大塩 |
|
| 大久保 |
|
| 上川前・下川前 |
0821上川前・下川前地区報告書 [PDFファイル/703KB]
|
(2)桧原・裏磐梯方面
| 地区 | ファイル |
|---|---|
| 桧原 |
|
| 金山 |
|
| 早稲沢 |
|
| 長峯 |
|
| 剣ケ峯 |
|
| 曽原・狐鷹森 |
0729曽原・狐鷹森地区報告書 [PDFファイル/809KB]
|
| 蛇平・秋元・小野川 |
0730蛇平・秋元・小野川地区報告書 [PDFファイル/767KB]
|
9 掲載にあたって
各地区の実施報告書は、当日の発言の趣旨を保ちながら事務局が整理したものです。発言のすべてを記載したものではありません。
また、各地区の参加者は限られているため、報告書の内容を地区全体の総意とするものではありません。


















