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上下水道料金の改定について(令和5年6月使用分から)
改定の目的
上下水道は、安全・安心な水の供給、公衆衛生の向上や水質保全など、村民生活や企業の経済活動にとって欠かすことのできない社会基盤です。
将来にわたり安定したサービスを提供していくために上下水道料金を改定します。みなさまのご理解とご協力をお願いいたします。
水道料金・下水道使用料等の改定の背景
北塩原村の上下水道料金等は、サービスの提供開始以降、一般会計からの繰入金によって据え置かれてきました。
しかし、人口減少や節水意識・機器の向上により料金収入が著しく減少していることや施設の老朽化、耐震化対策など、多くの課題を抱えております。現在の料金収入では、今後、確実に増加する管路や施設等の更新費用を確保することができません。
また、高度経済成長期の普及促進に向けた建設投資により整備を進めてきたことから、現在、多くの企業債残高を抱えている状況です。
さらに、独立採算が求められる公営企業において、維持管理に要する費用を料金収入で賄えていないことから、不足する部分を一般会計からの繰入金によって補填しています。
この解消を図るため、受益者負担の原則に基づき、将来にわたり安定的な料金収入を確保し、一般会計繰入金の削減を図り、今後の給水事業・汚水処理事業の持続に向け、事業に必要な自主財源の確保を目指します。
簡易水道の課題
老朽管路の増加や施設の老朽化が進むことから、今後、更新や施設の耐震化などに多額の費用が必要となります。
計画的な工事を実施するためにも維持・更新に必要な事業費の財源確保が課題です。
下水道の課題
施設や下水道管を整備した事業初期に多額の建設費が投資され、それに係る企業債(借入金)の償還金の負担が増加し、経営が圧迫されています。
今後、老朽化していく管路や施設の維持管理を徹底し長寿命化を図り、必要な更新に係る事業費の確保が課題です。
新しい料金体系
今回の料金改定のポイントは以下のとおりです。
- 基本料金を改定します。ただし、下水道料金は令和14年度までに段階的に改定します。
- 基本料金には、1ケ月につき10立方メートルの基本水量を一律に付与します(従来通り)
- 口径や用途に関わらず適用されます(従来通り)
- 下水道料金は、集落によって特環下水・農業集落排水・簡易排水と会計が異なりますが、汚水処理という同一のサービスであるため同じ料金体系とします(従来通り)
水道料金の改定内容
簡易水道事業は、基本料金を770円増
現行(税込) | 改定後(税込) | ||
---|---|---|---|
基本料金 | 1,100円 | 1,870円 | |
従量料金 | 0立方メートル~10立方メートル | - | - |
11立方メートル~100立方メートル | 1立方メートルあたり110.0円 | 現行通り | |
101立方メートル~500立方メートル | 1立方メートルあたり121.0円 | ||
501立方メートル~ | 1立方メートルあたり132.0円 |
下水道使用料の改定内容(特定環境保全下水道、農業集落排水、簡易排水施設)
下水道事業は、基本料金を924円~1,584円増※段階的に引き上げ
現行(税込) | 改定後(税込) | ||
---|---|---|---|
基本料金 | 1,320円 | 2,244円~2,904円 | |
従量料金 | 0立方メートル~10立方メートル | - | - |
11立方メートル~20立方メートル | 1立方メートル当たり137.5円 | 現行通り | |
21立方メートル~30立方メートル | 1立方メートル当たり143.0円 | ||
31立方メートル~50立方メートル | 1立方メートル当たり148.5円 | ||
51立方メートル~100立方メートル | 1立方メートル当たり170.5円 | ||
101立方メートル~200立方メートル | 1立方メートル当たり181.5円 | ||
201立方メートル~500立方メートル | 1立方メートル当たり192.5円 | ||
501立方メートル~1,000立方メートル | 1立方メートル当たり220.0円 | ||
1,001立方メートル~2000立方メートル | 1立方メートル当たり242.0円 | ||
2,001立方メートル~ | 1立方メートル当たり275.0円 |
※下水道の基本料金引き値上げ年度(消費税込)
令和5年度 | 6年度 | 7年度 | 8年度 | 9年度 | 10年度 | 11年度 | 12年度 | 13年度 | 14年度 | |
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改定後 | 2,244円 | 2,508円 | 2,772円 | 2,904円 |
新料金を適用する時期
料金改定に伴い、令和5年6月1日以降の使用分から新料金が適用になります。
改定後の料金の目安
※使用水量は目安です。同じ世帯人数や業者でも、使用状況により水量は異なります。
水道料金・下水道使用料改定の経過について
水道料金、下水道使用料の改定については、村議会、区長、農業委員会、村商工会、観光協会、ふくしま市町村支援機構から選出された代表者で構成する検討委員会で検討を行い、検討結果が村長へ報告されました。その検討結果を踏まえたうえで、安定的な料金収入を確保するとともに、適正な料金水準への改定が急務であることから、村より新料金を北塩原村議会へ提案し、審議を経て、令和5年3月に議決をいただきました。